最初に結論
Geminiは便利な補助ツールですが、責任ある判断を代わりにしてくれるものではありません。
危ないのは「入力」より「そのまま使うこと」
安全対策というと入力内容の話が中心になりがちですが、実際に問題になる場面の多くは出口側です。入力は自分で止められますが、出力は正しく見えるまま外に出ていくためです。次の2つに分けて考えてください。
- 入口のリスク:渡してはいけない情報を渡してしまう。対策は判断基準を先に決めておくこと。入力前のチェックリストにまとめています。
- 出口のリスク:誤った内容を、確認せずに送信・公開・実行してしまう。対策は、外に出す直前に事実だけを確認する習慣です。
出口側は、確認する項目を絞るほど続きます。数字・日付・固有名詞・引用元の4つに限定してください。この4つはAIが最も間違えやすく、かつ間違いが実害につながる箇所です。文章表現の良し悪しは、後から直せます。
取り返しがつくかどうかで線を引く
すべての作業に同じ手間をかけると、確認そのものが形骸化します。間違えたときに元に戻せるかで強弱を付けてください。
| 場面 | 戻せるか | 確認の重さ |
|---|---|---|
| 自分用のメモ、下書き | 戻せる | 使う時に確かめれば足りる |
| 社内の共有資料 | 直せる | 数字と固有名詞だけ確認 |
| 社外へのメール、提出物 | 送ると戻せない | 4点すべて確認してから送信 |
| 公開する文章、SNS投稿 | 消しても残る | 4点に加え、権利と断定表現を確認 |
| 設定変更、削除、送金 | 戻せない | AIの回答を根拠にしない |
最下段が特に重要です。手順を教えてもらうのは構いませんが、実行の判断まで委ねないでください。削除やアカウント設定の変更は、間違えたことに気づくのが後になります。
AIに判断させてはいけないこと
次の領域は、回答が丁寧でも、そのまま判断に使わないでください。個別の事情で答えが変わり、間違えたときの影響が大きい分野です。
- 健康・医療:受診の要否、症状の解釈、薬の量。→ 医療で使う時の注意
- お金・投資・契約:買うか売るか、契約するかどうか。→ お金の判断に使わないための注意点
- 法律:契約書の有効性、トラブルへの対応、権利の有無。
- 他人の評価:採用の合否、成績、人物評。AIの出力を根拠にすると、説明できない判断になります。
- 安全に関わる作業:機器の操作、配線、薬品の取り扱い。
これらは「聞いてはいけない」という意味ではありません。下調べには使えます。ただし、最終的な判断は専門家や公的な窓口に確認してください。当サイトの記述も、専門的な助言の代わりにはなりません(免責事項)。
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