Gemini非公式ガイド

Gemini向けプロンプトの考え方

プロンプトは難しい呪文ではなく、AIに目的、条件、ほしい形を伝える文章です。

最初に結論

良いプロンプトは長さではなく、目的と確認条件がはっきりしていることが大切です。

比較表

観点GeminiChatGPTGoogle検索
得意な入口Google系サービスや検索文脈とあわせた整理会話しながら相談、文章作成、要約情報源、公式ページ、複数サイトの確認
注意点提供状況や機能が変わる可能性があります。回答は誤る可能性があり、人間確認が必要です。検索結果の順位だけで信頼性は決まりません。
安全な使い方下書き、要約、論点整理から試す相談相手として使い、最終確認をする提供元の情報、日付、根拠を確認する

同じ依頼の、悪い版と良い版

プロンプトの解説は抽象論になりがちなので、実際の依頼を1つ、悪い版と良い版で並べます。差がどこにあるかは、見比べるのが一番早いはずです。

悪い版:

会社のイベントの案内文を書いてください。

返ってくるのは、どの会社のどのイベントにも当てはまる、当たり障りのない文面です。書き手が悪いのではなく、判断材料がこの一文には何もないからです。

良い版:

社内の防災訓練の案内文を書いてください。読むのは全社員300人、参加は必須です。伝える内容:9月12日13時から1時間、集合は各フロアの階段前、動きやすい服装。条件:300字以内、命令口調にしない、「必ず」は使ってよい(安全に関わるため)。形式:メール本文のみ、件名も1案。

長くなったように見えて、書いたのは目的・材料・条件・形の4つだけです。この4つは何を頼むときも変わりません。埋める内容が変わるだけです。

2回目の指示が、実は本番

1回目の出力が完璧なことは、まずありません。プロンプトの腕は、実は2回目にどう注文を付けるかに出ます。よくある直し方を並べます。

1回目の結果2回目に言うこと
長すぎる「半分の長さに。削るのは前置きと一般論から」
硬すぎる/砕けすぎ「社内の掲示に貼れる程度の柔らかさに」と場面で指定
大事な条件が抜けた「◯◯の条件が反映されていません。守った上で書き直して」
方向は合うが物足りない「この方向で、具体例を1つ足して」
方向が違う直させず、1回目の指示の②材料を増やして出し直す

最後の行が重要です。方向そのものがずれた出力は、注文を重ねて直そうとするより、材料を足して最初からやり直すほうが早く着きます。ずれた文脈の上に注文を積むと、直るどころか混ざります。

プロンプト集を探す前に

「プロンプト100選」のようなまとめを探したくなりますが、経験上、他人のプロンプトはそのままでは使えません。その人の目的と材料に合わせて書かれているから効くのであって、型だけ借りても中身が空です。

順番はむしろ逆で、自分の作業で3回うまくいった頼み方が、自分専用のプロンプト集になります。よい結果が出たら、指示文をそのままドキュメントに貼っておく。それだけで、次からは貼って埋めるだけになります。

用途別の実例は要約表への整理アイデア出し仕事全般学習に分けて置いています。型の作り方そのものはプロンプトの型へ。

関連ページ

用途別・補強ページ

Geminiの使い方を、用途別、比較、安全確認のページへ広げて確認できます。気になる作業に近い入口から読むと、入力してよい情報や確認すべき点を整理しやすくなります。

最初の1回に入れる4つ

同じことを頼んでも、書き方で結果が変わります。次を入れるだけで直す回数が減ります。

  1. 何をしてほしいか — 動詞で書く(要約する、比較する、書き直す)
  2. 誰向けか — 上司向け、社外向け、自分用
  3. 形式 — 文字数、箇条書き、表
  4. やってほしくないこと — 前置きは不要、専門用語は使わない

4番目を書く人は少ないのですが、効果が大きい部分です。「前置きを書かないで」と一言足すだけで、読む量が減ります。

長い依頼を分けるかどうか

頼みたいことが複数ある時、判断の基準は「後の作業が前の結果に依存するか」です。

  • 依存する(要約してから、それを元に案内文を作る)→ 分けて頼む。途中を確認できます
  • 依存しない(3種類の言い回しを出す)→ まとめて頼む

依存する作業をまとめて頼むと、最初の段階でずれていた場合に最後まで進んでから作り直すことになります。依頼文に「そのうえで」「それを使って」が出てきたら、そこで分けてください。

出力の形を指定する時

形式は内容に合っていないと、かえって読みにくくなります。

  • 箇条書き — 並列の項目。順番に意味がないもの
  • 番号付き — 手順。順番に意味があるもの
  • — 複数のものを同じ観点で比べる時
  • 文章 — 理由や背景を説明する時。箇条書きにすると因果が消えます

最後を見落としがちです。何でも箇条書きにすると「なぜそうなるか」が落ちます。表を頼む場合は、比べる観点(列名)を自分で決めて渡してください。任せるとずれた表が出てきます。

このページは頼み方に絞っています。全体の進め方は使い方のページをご覧ください。

うまくいった頼み方を残す

よい結果が出た頼み方は、その場限りにせず控えておいてください。

  • そのまま使い回せる形にする — 変える部分だけ空欄にしておく
  • 何のための依頼かを1行書く — 後から見て使い道が分かります
  • うまくいかなかった書き方も残す — 同じ失敗を繰り返さずに済みます

3番目は見落とされがちですが効きます。「この書き方だと一般論になる」と分かっていれば、次から避けられます。

第3弾の関連ガイド

このテーマに関連するプロンプト、チェックリスト、比較、トラブル解決ページを追加しました。必要なページから確認してください。

具体的な悩み別ガイド

第5弾では、プロンプト例、具体的な困りごと、仕事・学習・安全チェックのページを追加しました。必要なテーマから確認できます。

親ハブへ戻る

迷った時は、目的に近い親ハブへ戻ると次に読むページを選びやすくなります。

プロンプトは「上手な命令」より先に安全な前提を決める

Geminiのプロンプトでは、質問の型だけでなく、入力してよい情報の範囲を先に決めることが大切です。要約、相談、文章作成、調査、Google検索やGoogle Driveと組み合わせた整理では便利に使えますが、個人情報、顧客情報、会社の機密資料、学校アカウントで扱う児童生徒情報などは、そのまま入力しないようにします。

使いやすいプロンプトは、目的、前提、対象範囲、出力形式、確認してほしい点を分けて書きます。たとえば「公開情報だけを前提に」「個人名は伏せています」「断定ではなく確認点も出してください」と入れておくと、回答をそのまま信じるのではなく、人間が確認しやすい形にできます。